武田啓

足が衰える前に、とフランス、イタリア、クロアチアなど欧州の石造りの家々を訪ねました。
何代もの家族達が、大切に守って、今に到っている家々。生き物だけではなく、「物」にも「気持」があるのだ、と思うこの頃の私です。
人々が丹精をこめて造ったもの・・・住居、教会、農園、棚田などが自然にとけ込んでいる風景は絵心をそそって止みません。
クロアチアのドゥブロヴニック、ボスニアのモスタルは内戦で壊された街を人達が懸命に修復しておりました。今の人達、そしてその子孫達が穏やかに暮らせる今世紀である事を願うばかりです。

武田